2014年

1月

23日

2.自分で歌をつくってみよう

歌詞が先か、メロディーが先か
 作詞と作曲。言葉とメロディー。この二つがあって歌が成立することは言うまでもありありません。そして、それぞれが別々のものである以上、どちらを先につくるかという問題に突き当たるでしょう。結論からいえば、これはどちらでもよいです。歌詞が先にあるつくり方を詞先(しせん)、メロディーの場合は曲先(きょくせん)といいます。これはもう、どっちがつくりやすいかの問題であって、自分のやり方をみつけていくしかないです。同時進行でつくるなんてこともよくあります。
 自分で作詞も作曲も行う場合は、字足らずならばメロディーに合わせて言葉を増やすことも可能ですし、その逆もアリでしょう。しかし、自分のメロディーに合わないからといって、通常は別の人が書いた歌詞に手を加えるというわけにはいきません。歌詞とメロディーの関係。どちらが先でも構いませんが、そうした関係にあることを心に留めておきましょう。

 

ルールはないが『黄金比』はある
 ここでは、作詞も作曲も両方自分で行うことを前提としていますが、作詞だけをなさる方で、あらかじめメロディーがあったほうがつくりやすいという方もいらっしゃいます。いずれにしても、作詞だけをする場合でも、ある程度、作曲の知識やポイントは押さえておくべきでしょう。1番と2番の歌詞の文字数や構成が極端に違っていたり、歌詞というより作文のようだったりすると、ちょっとメロディーをつけるには、まとめにくいかもしれません。もちろん、それがいけないわけではありません。それで、たくさんの人を感動させる歌がつくれれば、すばらしいことです。歌をつくることにルールはありません。ただ、不特定多数の人が心地よく感じる『黄金比』は、なんとなく意識しましょう。

 

楽譜の読み書きが出来なければダメ?
 作曲をするというと、小学校の頃、音楽の授業で習ったベートーベンの挿絵みたいな人が、気難しい顔で譜面に音符をスラスラ書いているようなイメージがあるかもしれません。でも、歌を作曲するのに、楽典を心得ていることは強みにはなりますが、楽譜の読み書きが出来ることは条件ではありません。つくった歌は、ICレコーダーに自分の声で保存していきましょう。全てに言えることですが、やりながら自分が必要と思う知識は身に付けていけばいいものですし、楽譜がほしいときは、書ける人を探してお願いすればいいのです。悩むよりも、まずは始めてみることのほうが大事です。
 楽器の演奏も同じです。何か楽器が弾けなければ作曲できないということはありません。私の場合は高校生の頃、何か伴奏くらい出来たほうが便利かなと思い、ギターを始めました。しかし、楽器が弾けなくても『打ち込み』で伴奏などをつくることも可能です。要は『カラオケ』のことです。今は簡易で使いやすいソフトも出揃っています。厳密にいえば、歌の部分(主旋律)以外の伴奏などをつくることを編曲といいますが、ここでは簡単な伴奏を付けることまで含めて、作曲と総称します。
 「シクラメンのかほり」などで有名なシンガーソングライターの小椋佳さんは、伴奏のないアカペラ(鼻歌?)で歌を完成させて、後から編曲家が譜面などに起こしていくスタイルなのだそうです。繰り返しますが、小難しい音楽の知識は、あれば何かと役には立つでしょうが、必須条件ではありません。とりあえず動き出しながら、自分で必要だと思う知識やスキルは身に付けていきましょう。

 

目標のアーティストはいたほうがよい?
 読んでくださっているあなたにも、きっと好きな音楽があるかと思います。そのアーティストのような歌をつくりたい、そう考えておられるかもしれませんね。よくプロのミュージシャンの方もインタビューなどで、「しっかりいい音楽を聴いて、真似しなさい」という趣旨のことを言われています。しっかり既成曲をコピーして腕を磨くこと。すぐにオリジナルを書くなんて10年(?)早いと……。しかし私は、歌づくりを始めた最初のうちほど、既成の音楽はあまり参考にしないほうがよいと思っています。
 愚直にリスペクトするアーティストのコピーに励んできた人の歌は、そのアーティストの作品にそっくりの場合も多いです。もちろん、それがいけないわけではありませんが。だけど、オリジナリティーという点では、好きなアーティストはいても、全然、その影響が反映されてないように見えるくらいがちょうどいいと思います。だから、音楽に詳しくないからダメだなんて思う必要も全くありませんし、それは逆に強みだと思ってもいいくらいです。

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