2014年

2月

02日

7.ライブ当日の心得

自分のリズムを知ろう
 いよいよ、初めてのライブハウス出演の当日を迎えました。前日はしっかり睡眠もとって体調万全で臨むのがいいに決まっています。でも、試験前の心得のようにはいかないのがライブというものです。私の経験上、体調に若干の不安を抱えながら迎えたライブのほうが、比較的うまくいくというジンクスがあります。なんとなくのどの具合が良くない、食欲がないなど。もちろん体調万全でうまくいくライブもあれば、不調のままで内容もさんざんだったなんてこともあって、一概には言えないのですが。
 また、私の場合は直前に物を食べるとさえない場合が多いです。単純に声が出なくなってしまいます。こればかりは、経験を積みながら自分のリズムを知りましょう。とはいえ、初めてのライブはやっぱり体調万全で臨むように心がけましょう。

 

対バンのココロとエチケット
 ライブハウスでライブに出演するときは、他にも出演者がいる「対バン」の形式が多いかと思います。指定された時間にライブハウスへ行くと、他の出演者も会場入りしてきます。全員にこちらから「○○です。今日はよろしくお願いします」と声をかけましょう。ライブハウスのスタッフの人たちにも同じく。ライブハウスでのあいさつは先手必勝です。
 会場入りしたらリハーサルをやります。ここで実際に演奏しながら音のバランスなどをチェックします。モニターから歌が聞こえにくい、楽器の音が聞こえにくいなど、思うことがあればこのときにPA(音の調整)の人に遠慮なく言いましょう。
 このときに他の出演者のリハーサルを見て、みんなうまいなぁとビビってしまうかもしれませんが、他の出演者も心の中ではほとんど同じことを考えています。ここは堂々としているようにしましょう。
 実際に本番が始まったら、自分の出番以外のときでも、他の出演者の演奏はきちんと聴いて、拍手するなどして盛り上げましょう。よく、自分の出番ではないときに、楽屋にこもったり、外に出たりして仲間と雑談している出演者がいます。こういう態度はあまり褒められたものではありません。ステージに立てば自分もアーティスト。他のアーティストのステージには、きちんと敬意を払いましょう。
 ライブハウスの出入り口前に、数人でたむろするなどもってのほか。そうでなくても、ライブハウスは良くも悪くも閉鎖的な空間。せっかくやってきたお客様が、ますます入りにくく感じてしまいます。身内で盛り上がるだけのパーティーなら、自分の家かどこかでやればいいのです。

 

MCをうまくこなすコツ
 自分の出番がやってきました。30分なり、40分なりの持ち時間。ただ淡々と、自分の歌を歌うのもいいですが、やはり少しはおしゃべりを交えながら進行するほうが、聴く側からしても安心感があるというのか、聴きやすいだろうと思います。ライブ中のおしゃべりのことをMCと言います。でも、いざ何かしゃべろうと思ったら、何をしゃべったらいいかわからない。歌うだけでも不安なのに、そこまで考えていたら頭の中が真っ白になってしまう……。ということもよくわかります。もちろん、それぞれのキャラクターですから、寡黙を売りにして、歌に集中するというのもアリかと思いますが。
 MCをうまくこなすコツは、何か面白いことを言わなければなどと思わないことです。1曲目が終わった辺りで「こんばんは。○○です。今日はようこそお越しいただきました。今日は私にとって、初めてのライブです。一生懸命がんばりますので、最後までよろしくお願いします。1曲目は『○×』という曲をお届けしました。次の曲は『△×』です。聴いてください」。これだけで十分です。

 

MCのためのネタ帳をつくっておく
 私が思うMCにおける『NGワード』。それは、「MCが下手なもので…」などといった、自分は気の利いたことは何もしゃべれませんよ、という意味合いのアピールです。何か面白いことを言わなければいけないという思いこみが、そうした予防線を張ることにつながります。
 あと「緊張しています」も、あまり言わないほうがいいです。場合によっては、見ている側をいたたまれない気持ちにさせてしまいますし、自分に暗示をかけてしまうことにもなります。それらの『NGワード』を発することで、心が落ち着いて良い歌が歌えるならいいですが、私がお客様の立場なら、これらの言葉を聞くと少し白けてしまいます。
 いっそのこと、MCのための台本をつくってしまうのも一つの方法です。開き直って、台本を棒読みすることで、笑いを誘うということもアリだと思います。面白いことを言わなければと思わないこと、ということとは少し矛盾しますが、日頃からいろんなことに関心を持って、MCのためのネタ帳をつくっておくといいでしょう。しかし、単に何かの受け売りでは、お客様にはすぐわかってしまいます。自分の言葉に落とし込みましょう。これらの作業は作詞する上でも役立ちますよ。

 

手ごわい敵、緊張との付き合い方
 人前で歌うなんて緊張しますよね。緊張というのは、日頃の自分よりも良く見せようとする気持ちから発生します。ライブに慣れれば、たくさん練習すれば緊張しなくなる。そんなことはありません。私は長年続けてきても、本番前はとても緊張します。緊張して、ライブやるなんて言わなければよかった、だったら今頃は家でのんびり本でも読んでいたのにと思います。でも終わってしまえば、その日の出来不出来は別にして、やってよかった、またやろうと思う。そのくりかえしです。
 ライブでの緊張は無くそうとするのではなく、上手に付き合っていくと考えましょう。逆に、緊張しなくなったらお終いだと思うのです。緊張も度が過ぎると、普段出来ることが出来なかったり、歌詞を忘れてしまったりということにつながります。私にもよくそういうことがあります。演奏が中断してしまったときは、「すいません。やり直します」とにっこり笑えばいいのです。ハプニングもライブの醍醐味。お客様は寸分違わず整った演奏を聴きに来ているわけではありません。手ごわい敵、『緊張さん』との自分なりの付き合い方を見つけましょう。

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