2014年

2月

02日

8.終わりに

ライブが終わったら
 自分の演奏も終わり、プログラム自体がすべて無事に終了しました。後片付けをしたら、楽屋にゴミを散らかしたままにしたり、自分で汚したままにしたりしないように気をつけましょう。他の出演者やライブハウスの人に「お疲れ様でした」と声をかけて帰ることも忘れずに。一度、ご縁が出来て良い関係をつくれれば、次回からは売り込まなくても、ライブハウスのほうから出演依頼が入ってくることでしょう。
 お礼のメールを送るなど、観に来てくださった方へのフォローも忘れずに。ウェブ上にあれば写真や動画、簡単な報告も載せるといいでしょう。

 

ライブハウスだけが演奏の場ではない
 この連載ではタイトルどおり、ライブハウスに初めて出演することを想定してお話ししてきました。しかし、歌を演奏する場はライブハウスばかりではありません。地域のお祭りやバザーでのステージ、福祉施設などでのボランティア演奏、飲食店の店内の一角で等々。あなたの歌が求められる場所は意外にたくさんあります。それらの経営者や主催者は、歌を演奏してほしくても、そんなつながりがなくて困っています。積極的にそういうところも当たってみるといいでしょう。
 たとえば私は以前、大晦日の夜に八幡宮の敷地内で、自治会の人に呼ばれて演奏しました。カウントダウンライブというには粗末で、ステージも何もない場所でギターだけ持って行って歌うのですが、おばあさんが熱唱中の私の前を堂々と横切り、除夜の鐘を「ゴーン」と突いたときはみんな大笑い。でもずいぶん喜んでいただいて、お餅やみかんなどをたくさんいただいて帰りました。自分が歌うことで、さまざまな波紋を起こすことは、とても楽しいことです。

 

オリジナルCDをつくろう
 自分でつくった歌が増えてきたら、その中から2、3曲でも選んでCDをつくってみましょう。本格的にレコーディングをして、業者に発注してつくるのもいいですが、自分である程度しっかり録音したらCD-Rに焼いて、ジャケットなども手作りすればいいのです。今は少し性能のいいICレコーダーが1万円前後で手に入ります。録音はこれで十分です。
 今は若い人を中心に、CDよりもネット配信で音源を入手して楽しむ時代ではありますが、CDには「所有される」という物としての価値もあります。ライブ会場で有料だろうと無料だろうとCDがあれば、ネットをやらない年配の方などにもPR出来ます。PRしたいターゲットは人それぞれですが。

 

出来ないことは誰かに頼もう
 ここまで駆け足で「自分の歌をつくってライブハウスに出演する方法」を書いてきました。すべて私の経験に基づくことですから、あなたに当てはまるかどうかわからないことは、言うまでもありません。最後に全体を通して、私がいちばん伝えたかったことと言っても過言ではない話で終わりにしたいと思います。それは「いろんな人を巻き込む」ということです。
 楽器が弾けなければ、弾ける人を探しましょう。打ち込みを覚えるのが面倒ならば、パソコンで音楽をつくるのが好きな人などを仲間に引き込みましょう。作詞と作曲、どちらかが不得意だと思えば、共同作業者を見つけてきましょう。かっこいいライブのチラシをつくりたいけど、自分にはそういうスキルはない。それだったら、ボランティアでもそういうものをつくるのが好きだし得意だなどという、たとえば美大の学生さんなんかもたくさんいます。全部自分で覚えよう、それが出来るまではライブも何もやらないぞ!などと思うのではなく、実際に動きながら、自分が引き受けるべきことと、誰かにお願いしてもいいことを判断することが大切です。
 結局、歌をつくって人前で演奏するということは、まだ知らない誰かと出会い、つながりをつくっていくことに他ならないのです。人は歌そのものに癒されることはもちろんですが、それを送り出すあなたのことを見ています。

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